定額制のレンタルサービススタートアップが多くなってきた件
少し前のairclosetの記事を書いた後から定額レンタルサービスを目にする機会が増えたのでここいらでまとめておこうと思う。
bizmuchakushoku.hatenablog.com
他にもあるのだろうが、一旦はメインどころ(と勝手に思っている)のサービスを列挙しました。(LovinBoxが知らない間にエアークローゼットに事業譲渡していたことを知りびっくり)
このレンタル系ビジネスモデルの肝を考えていく。
いかにアイテムの仕入れコストを下げるか?
当然だが、サービス開始時点である程度のアイテムを仕入れておく必要がある。
売上が立つ前にキャッシュアウトが発生するため仕入れコストをいかに落とせるか?
がポイントとなる。
・メーカーから販促用と捉えて安くゆずってもらう
・中古品を仕入れる
・そもそもの単価が安いもの(アクセなど)を扱う
などの手段があるが、その観点でいくとユニークだなと思うのがmycle。
事業者側の仕入れに加えてユーザからも服を仕入れられる。
当然中古品にはなるがほぼ仕入れコストはゼロで調達が可能。「着なくなったベビー服をmycleに送る」という習慣が根付けば頑張れるのではないだろうか。
アイテムの使用サイクルが長いか?
服などはシーズン物が多いので少なくとも1年中レンタルしっぱなしというわけにはいかないだろう。そのため事業者はシーズンごとにまた新たにアイテムを仕入れる必要がある。
アイテムの使用サイクルが長いか短いかは仕入れコストにも直結するポイントとなる。
バッグなどはある程度サイクルは長いのでこの点では有利か?
などなどを考えていくと、
上記表には入れなかったが、アパレルメーカーであるクロスカンパニーがリリースした「メチャカリ」はビジネスとしても期待できると思う。
当然複数ブランドに渡ってレンタルというわけにはいかないが、仕入れコストは抑えられるので長期的に成り立つのではないだろうか。
またレンタルではないが、サブスクリプションモデルというところでは
毎回3,000円でネイルをなんども楽しめるというMERY PASSにも注目。
一時期Eコマース業界は「サブスクリプションモデル」がもてはやされていたが
どのサービスもスケールする前に終わっていったイメージがある。
「レンタル」という形をとることがユーザに受け入れられるサブスクリプションモデルになるか、今後に注目したい。