「チャット」をキーワードにしたサービスが増えている件。
ECサイト上にWEB接客ツールを導入する企業が増えているというのは先日このブログに書いた通りだが、
bizmuchakushoku.hatenablog.com
どうやらEコマース以外でも「チャット」をキーワードにしたサービスが増えているようだ。
スマートフォンがここまで普及し、web上には情報が氾濫している。
「検索」という行為にスキルが必要にすらなってきている現在では、検索は実は面倒な行為であることにユーザが気づき、
「自分が欲しい情報を、抜け漏れなく、もっと手にいれたい」というニーズが高まってきているのではないだろうか。
「衣食住+その他」のカテゴリにおいていくつかきになるチャットサービスを取り上げたいと思う。
①ファッション領域
・dood(デュード)
リクルートホールディングスの事業育成期間「Media Technology Lab.」がリリースしたアプリで、アパレルの店員と顧客をつなぐコミュニケーションツールとのこと。
ユニークなのは、店舗スタッフから顧客への招待制となっているところ。
リテンションにも役に立つだろうし、このツール上で販促等を行うこともあるだろう。
単純にショップ店員⇄ユーザのコミュニケーションツールというだけでなくより深く店員サイドを意識したアプリと感じた。
・STYLER (スタイラー)
こちらはdoodとは違い、純粋にアパレル店員とユーザ間でやりとりができるサービス。
「襟が立ちやすい黒いポロシャツが欲しい」と投稿すると、アパレル店員がその投稿にあった服を探してくれるといったことが可能。
たしかに、嗜好性の高いファッションアイテムをzozotownや各アパレルEC上で見つけるのは困難な印象がある。
答えてくれるショップ数及び店員の人数も増えてきているようなので今後に期待。
ちなみにこのアプリ上では決済はできず、欲しいアイテムが見つかった場合は実際の店舗に行って決済を行う。
そういう意味で「O2O」の文脈でリリースが流れている。
②グルメ領域
・ぺこったー
リリース後もアプリは改修を続けている。
ユーザ間で
「◯◯エリアで、△△が食べられる店しりませんか?」
「□□というお店がいいですよ」
的なQAが行なわれている。
こちらもファッションと同様に嗜好性が高く検索難易度が高い。
当然食べログやRettyなどはあるのだが、「簡単に」「それなりの店が探せる」
ので個人的にも便利で使っている。
また最近は予約の代行も行ってくれる。
「電話予約」というのも意外と面倒なので嫌いだったのだが、ぺこったーが代行してくれるので非常に助かっている。
③不動産
・ietty
iettyについては前回も取り上げたので割愛するが、最近また2億円の調達をしたとのこと。
iettyのコアコンピタンスは『ウェブで物件を紹介する』ということでなく、『ネットで接客をやっている』だったということだ」
とあるように、
webで物件を紹介=検索
から
webで接客=チャット
への転換を図っていると捉えてもいいかもしれない。(少し強引)
今後も「既存の検索が面倒な分野」で
チャットサービスは複数登場しそうである。
そういえば転職をチャットでというJOBKULは最近どうなんだろうか。