越境ECの市場規模について ~越境アプリbolomeがすごい~
越境関連のキーワードからこの記事にたどり着いてくれる人がだいぶ増えてきた印象。
bizmuchakushoku.hatenablog.com
今回は続編ということで越境関連で最近話題になったニュースを中心にお届けしようと思う。
①中国の大手モールへの出店及び出店代行系
前回は爽快ドラッグやアイスタイルのTmallGlobalへの出店を取り上げた。
引き続き様々な企業が進出を決めているようだ。
もともと中国資本なのであまり驚きはないが、ラオックスも出店。
・テコラス
あまり聞きなれない会社だが、savawayなどの中小ECショップに受注管理ツールを提供する会社。(最近社名変更したのかな?)
ここも出店/出品代行を行うようだ。
・TokyoOtakuModeが資金調達
すでにTmallGlobalへ出店済のTOMだが、資金調達を行い越境ECを本格化する模様。
②日系モールによる中国進出
・リクルート運営の「ポンパレモール」がtensoと共同で中国進出。
③新しい軸「動画」×「越境EC」
・bolome
bolomeの現時点での主なKPIは以下のようです。
・サービスインの第1周目で1日の新規ユーザー増加数が2万人を記録
・サービスインの2ヶ月目で1,000万人民元(約2億円)の売上を達成
・10月の1日の注文数が1万を突破
・一人当たり客単価が500元(約1万円)超
・全ユーザーに対する購入ユーザー比率20%
・翌月のリピート購入率45%
どのKPIも恐ろしくいい数値を示している。特にリピート購入率45%は驚きの数字。
bolome成功のポイント「信頼性」
「日本製品を中国国内で売る」という意味ではTmallGlobalやJDInternationalも変わりないがその際に肝となるのは「信頼性」と言われている。
bolomeはこの信頼性の担保に「動画」を用いて、さながらTVショッピングのような買い物体験を提供し、かつ値段も一部送料負担はあるようだが日本国内の提供価格と同一のようである。
bolome成功のポイント「品揃え」
中国に現地法人を置く日本メーカーにとって中国現法が生産していない商品を購入されるのは本来は快くは思わないはず。
この点はbolome運営側も触れており今回の資金調達用途として「商品調達力の向上」
という側面もあるようである。
中国の越境ECビジネスを展開する各社は、日本側のサプライチェーンの体制が充分ではなく、このため販売する商品が画一的なものに偏りがちですが、「bolome」はベンダーやメーカーとの関係強化を図ることで、圧倒的な商品調達力を強みとしてまいります。
品揃えの担保が今回の30億円調達で進めば、日系メーカーとの関係値という観点で
「Tmall」や 「JD」に比べての競争優位にもなる。
今後に注目である。