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個人のスキルが売れる時代になってきた。注目サービス3選

ランサーズやクラウドワークスなどの大手クラウドソーシング事業者が引っ張る日本のクラウドソーシング市場。

以前、動画制作クラウドソーシングのViibarを取り上げている。

bizmuchakushoku.hatenablog.com

矢野経済研究所によると、2017年には2015年の7倍〜10倍の1,500億に達する見通しとのこと。絶対額としてはまだまだだが、伸び率はすさまじい。

 

現状仕事を請け負っている個人は仕事の成果がわかりやすい

・エンジニア/クリエイターなど目に見えるスキルがある個人

・誰でもできる単純作業をやる時間がある個人

 が中心だと考えられる。

 

そんな中、エンジニア/クリエイター以外でも個人のスキルを売買できるサービスが複数立ち上がってきているのでいくつかご紹介。

紹介するサービスを強引にマッピングするとこうなるかな?

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①ビザスク(https://service.visasq.com/)

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visasq.co.jp

 

まずはビザスク。

CAV等から1年前に7,000万の調達、そして今年の7月に2.6億円の調達を実施している。目に見えない「知識・経験の流通を変える」というビジョンが掲げられている。

 

WEB上から取得できる情報を見る限りだと以下数字が見れた。

・アドバイザー数:5,000名

・個人間取引の平均単価:15,000円

・法人取引の平均単価:25,000円

・手数料率:30%

成約数は公開されておらず想像でしかないが、法人個人比率を60:40とした場合に

月間2,000件の成約があって流通額が4,200万・売上が1,200万となり年間億を超える売上が見えてくる。

 

まだまだ個人間でのニーズが立ち上がりそうにないためどこまで法人利用を増やし、継続率をあげていけるかが鍵か。

 

②bizlink(http://bizlink.io/)

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ビザスクとコンセプトは似ているが、よりエキスパートを厳選している(許認可制)のと

簡単に悩みを記載すると独自アルゴリズムからエキスパートを選定してくれるのが違い。

thebridge.jp

ビザスクに比べて単価も高く設定できそうなモデルではあるが、その辺の数字が見つからなかった。

 

③timeticket(https://www.timeticket.jp/)

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こちらはすこし旬をすぎたイメージはあるが、ビジネスというよりはもう少しライトに個人の得意なこと(例えばファッションをコーディネートしますとか)

手数料率は30%とのこと。またチケット販売者は寄付率を設定でき、成約金額から手数料を引いた金額のうち任意の%を設定し寄付できるようだ。

 

2015年3月時点で会員数は20,000人を超え、寄付総額は100万円を超えたとのこと。

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他にもエンジニアクリエーター/誰でもできる以外のスキルシェアリングでいうと

・Anytimes (主に家事代行CtoC)

・ココナラ(ライトなものからビジネスまで)

などが国内サービスとしてあげられるが、ちょっと力尽きました。

 

定額制のレンタルサービススタートアップが多くなってきた件

少し前のairclosetの記事を書いた後から定額レンタルサービスを目にする機会が増えたのでここいらでまとめておこうと思う。

 

bizmuchakushoku.hatenablog.com

 

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他にもあるのだろうが、一旦はメインどころ(と勝手に思っている)のサービスを列挙しました。(LovinBoxが知らない間にエアークローゼットに事業譲渡していたことを知りびっくり)

 

このレンタル系ビジネスモデルの肝を考えていく。

 

いかにアイテムの仕入れコストを下げるか? 

 当然だが、サービス開始時点である程度のアイテムを仕入れておく必要がある。

売上が立つ前にキャッシュアウトが発生するため仕入れコストをいかに落とせるか?

がポイントとなる。

 

・メーカーから販促用と捉えて安くゆずってもらう

・中古品を仕入れる

・そもそもの単価が安いもの(アクセなど)を扱う

 

などの手段があるが、その観点でいくとユニークだなと思うのがmycle。

mycle.jp

事業者側の仕入れに加えてユーザからも服を仕入れられる。

当然中古品にはなるがほぼ仕入れコストはゼロで調達が可能。「着なくなったベビー服をmycleに送る」という習慣が根付けば頑張れるのではないだろうか。

 

 

アイテムの使用サイクルが長いか?

 

服などはシーズン物が多いので少なくとも1年中レンタルしっぱなしというわけにはいかないだろう。そのため事業者はシーズンごとにまた新たにアイテムを仕入れる必要がある。

アイテムの使用サイクルが長いか短いかは仕入れコストにも直結するポイントとなる。

バッグなどはある程度サイクルは長いのでこの点では有利か?

 

 

 

などなどを考えていくと、

上記表には入れなかったが、アパレルメーカーであるクロスカンパニーがリリースした「メチャカリ」はビジネスとしても期待できると思う。

当然複数ブランドに渡ってレンタルというわけにはいかないが、仕入れコストは抑えられるので長期的に成り立つのではないだろうか。

 

netshop.impress.co.jp

 

またレンタルではないが、サブスクリプションモデルというところでは

毎回3,000円でネイルをなんども楽しめるというMERY PASSにも注目。

 

pass.mery.jp

 

一時期Eコマース業界は「サブスクリプションモデル」がもてはやされていたが

どのサービスもスケールする前に終わっていったイメージがある。

「レンタル」という形をとることがユーザに受け入れられるサブスクリプションモデルになるか、今後に注目したい。

 

 

 

久しぶりにSumallyをニュースでみて思ったこと。メディアコマースってどうなった?

今日久しぶりにSumallyのニュースが流れてきた。

 

jp.techcrunch.com

 

現在会員数は60万人まで増えているとのこと。個人的にはアップされているitem数が知りたいが。

 

このニュースをみてふと思ったが、数年前に騒がれていた印象がある「メディアコマース」や「ソーシャルコマース」だが、どういう着地をしたのかが気になったので

改めて考えてみた。

 

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1.勝者はWEARやiQONなどのファッション特化型か?

 

WEARを「メディアコマース」の範疇に入れるかどうかは議論が分かれるところだが

明らかに一人勝ち。

リリース当初はO2O的側面が強かったが、今はもう「コーデ売り」を根付かせたといっても過言ではないんじゃないかな?

 

一年前には経由流通が月間1億を超えたなんてリリースも見た気がする。

netshop.impress.co.jp

 

ZOZOのターゲットユーザはそもそも母数が大きいことに加え、

・「服ほしーなー」と思うタイミングも多いし(DAU↑)

・「何かを買う」という気持ちでアプリにアクセスしている人も多い(ハズ)

・ZOZOの商品DBの商品見せてるケースが多いと思われるのでシームレスに買える。

・ファッション雑誌っぽく更新性もあり何度でもアクセスしたくなる

 

といった感じで今のところ日本では一人勝ちだよなぁと思う今日この頃。

 

 

2.Origami/Fancyはどうなってる?

じゃあ一方OrigamiやFancyなどはどうなってるのか?

リリースしてすぐに5億規模の調達したOrigamiだが、大型の第三者割当増資をしているよう。

prtimes.jp

 

Origami は、ソーシャルショッピングアプリ「Origami」によるオンライン上でのサービス提供基盤の拡大とともに、今後はオフライン上でのサービス拡充を検討しており、既に O2O やオムニチャネル領域で実績を上げているソフトバンクモバイルおよびジェネレイトと、O2O およびオムニチャネル領域での協業を開始します。

 

とあるようにO2Oの文脈で語られるアプリに進化していくのだろうか。

たしかに久しぶりにアプリ起動したら真ん中のボタンが「周辺のお店」になっていて

あーO2Oっぽいと思った次第。

 

O2O→コーディネートアプリへ進化したzozoとは真逆の動きで面白い。

 

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3. Sumallyについて

 

物の貸し借りというコンセプトはすごく好きなのだが、

当初狙っていたターゲット層はメルカリにやられたのかなーという印象。

 

会員数は60万を超えたらしいが、厳しく見るとまだ60万。

WAUや登録アイテム数が知りたいところだが。。

 

 

 

すぐに「機能追加しましょう」と言うのは本当によくない

今回は比較的基本的な話。

WEBサービスやアプリなどを運営していて、KPIの進捗が思わしくない時、すぐに

「◯◯機能をつけましょう!」的な意見がたまにあったりしますが、これは本当によくないと思ってます。

#抜本的にサービスそのものを見直す時はまた別の話

 

機能追加は問題解決方法の手段の1つである

 

まず、問題が起きている時に行うべきは、

「数字に基づいた筋のいい仮説」を数多く構築することであり、その仮説を検証するためにやるべきこと・やることを列挙することである。

 

その中においては、機能追加というものは手段にすぎない。

 

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が、問題が発生した時に「じゃあこの機能を追加しよう」という発想をすると

次にくるのは「どやって作るか?」という話になり(それも重要なんですが)、本来の重要なことは置き去りになったまま議論が進んでしまう。

 

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1度くらいはこういう失敗をしても軌道修正は可能であるが、

繰り返された場合にはもう何がしたいのかわからない代物ができあがったりする。

 

 

インターン生にいうような基本中の基本を今更書くなという感じですが、

問題を解決する時はこのフローでしっかりとやっていきたいものである。

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Uberの2012年PLが見れた。

 バリュエーションが5兆を超えたといわれるUber。
言わずと知れたタクシー配車アプリだが、タクシーの代替というだけでは5兆ものバリュエーションはつかない。
 
例えばだが、日本のタクシー会社で上場しているのは大和交通のみで売り上げ200億のバリュエーション40億で、
MKタクシーや日本交通は未上場だが、売り上げは2〜3倍としても1,500億。全く太刀打ちできない。
移動手段の総とっかえとして評価されてるのだろう。
 
並み居る日本企業の時価総額と比べてみてもその勢いはすごい。
もはや日産に迫る勢いである。

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そんなUberの2012~2013年のPLが公開されていたので紹介したい。参考まで。
 

gawker.com

 
簡単に図をしてみたので、こちらも。(2012年)

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トップラインの伸び率も恐ろしいが、年間で200億の営業損益出しながら運営するって相当な根性。

 
参考まで。