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注目の動画制作クラウドソーシングスタートアップ[Viibar]をピックアップ!

5月にあった大きな調達案件をまとめてみた。たしか4月はチャットワークによる大型調達があったが5月でいうと、以下のような感じ。

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この中ではBtoCシェアリング系(クラウドソーシングとも言うか?)と、BtoB企業による調達が目立つ。勉強不足もあり、知らない会社が多かったので、今回はバーティカルクラウドソーシングのViibarを取り上げたいと思う。(2014/2にも3億調達してますね)

viibar.com

 

業界自体がようやく立ち上がってきて、先般のクラウドワークスの決算発表でも順調さがうかがえた。業界特化型のクラウドソーシングにどこまでの拡張性があるのだろうか。

 

特化型のクラウドソーシングでいえば、

デザイン特化のデザインクルー

www.designclue.co

音声制作特化のGrood

www.grood.co.jp

があるが、どちらもうまく行っているような話は聞かない。

 

Viibarを見るときに

1. マクロ環境 (動画広告市場はどうか?)

2. 競合及び差別化ポイントは十分か?

の2点で見ていきたい。

 

 

1. マクロ環境

まず市場自体は確実に伸びている

動画広告市場(国内)は2013年の132億から2017年には650億と5倍の伸び率が予想されているし、さらに今まで動画制作といえば

 

クライアント→広告代理店→制作会社1次請け→制作会社2次請け

 

といったように間に挟まる企業が多すぎて結果として高額のビジネスとなっているケースがほとんどであった。

なのでなかなか中小企業には手が出ないというのが現実ではなかったか?

 

・映像プロデューサー

・音楽

シナリオライター

・役者

・カメラマン

etc..

と非常に専門性が高い人材が求められるが故にこういった業界構造になっていた。

市場全体が伸びているところに加え、今までの流通を変えるといった意味で伸びしろはあると考える。

 

2.競合及び差別化ポイントは?

 

次にそういった中で、

クラウドワークス

・ランサーズ

といった総合型クラウドソーシング市場にどのように挑むか?勝ち筋はあるのか?について考えたい。

 

ここも上述の通り、専門性が高い領域であることから、総合型がカバーしきれない可能性は高い。ここでどこまで存在感を確立できるか?が鍵か。

 

存在感を確立するためにはまずは価格だろう。

jp.techcrunch.com

こちらによると、15秒で15万〜というところまで価格が下がってきているようだ。

中小のEC事業者等でも十分手が出る価格ではないだろうか。

 

デザインは統合型でも十分間に合う。

音声は単体では結局ニーズが少ない。

 

ということからみても十分に調達額に見合ったポテンシャルがあると見る。