Lineという事業を世に出せたか?
少し古いが、Lineの2014年2Qの売上は182億とのこと。QonQで25%成長ということで、まずは大台の1,000億が現実的になってきた。
来期には上々するのだろう。
非常に好調な訳だが、Lineが世に出たのは2011年でユーザが1億を超えたのが2013年。
2011年にLine「的」な事業を世に出す勇気があった会社が果たして日本にあったか?という観点で書きたいと思う。
- (サービス開始当初は) LTVはほぼゼロである前提でスタートする覚悟があったか?
- 国内のスマホ比率が20%程度(たしか)の2011年にユーザ獲得が前提のサービスに投資する覚悟があったか?
- 友達が使っている前提のサービスである。一人では楽しめないサービスに投資をする覚悟があったか?
3つほど論点はあるかと思うが、それぞれ見ていこう。
1.LTVがほぼゼロサービスの件
正直無料通話+コミュニケーションツールではユーザからのマネタイズは難しい。
となるとCPIは限りなく抑える必要があり、当然CMなどを打つ勇気はない。
3.とも関わるがユーザが増えないとスケールしない構造のサービスでこれは痛い。
相当の自信があったのだろう。
少なくとも私の会社ではGOサインは出せない。
2.スマホ比率の件
これはでかい。将来的には8~9割がスマホに移行することが見えていたとはいえ、スマホユーザ全部取り込んでも足元だと2,000万ユーザしかいない中でこのサービスにGOサインは出せない。
かつリリース直後の立ち上がり(売上)も見込めないので、なおのこと出せない。
3.友達いる前提
これは相当でかい。
コミュニティサービス全般に言えることだが、相当しんどい。1にも2にも関連するが、ここをブレイクスルーするにはプロダクトがユーザニーズを的確に捉えていること以外に成功要因はない。
・・・結論、私はやっぱり一般人。
すげーよLine。