ZOZOTOWNの送料自由化はヤバイ
前提:zozotownの送料をめぐる動き
見るべき数値は?
まず最初に見るべき数字は、カート単価の分布だ。
(平均出荷単価の推移) 決算資料より
(出荷件数推移) 決算資料より
PR効果はヤバイ
いまこの瞬間も、各種メディアやtwitterやFacebookなどのSNSで活発な意見がかわされている。そのPR効果を金額換算するとヤバイ。4,998円未満の方がゼロ円と入力してもそれを補って余りあるPR効果は得られるのではないだろうか?
実際の影響を見ないとヤバイ
抽象度の高いお題への耐性
採用要件も、期待するレイヤがあがれば上がるほどに採用候補者に伝えるミッションの抽象度は上がり、逆に言うと与えられるミッションの抽象度が高ければ高いほど求められるものもあがる。
どうしたら抽象度の高いお題に対して対峙できるようになるのか?
いじょう
問題を定義する能力と問題を解決する能力の違い
20年後には人間の仕事の大半が機会に奪われるようです。どういうキャリアを描いていくかというのは個人的に全く興味はないのですが、最近考えていることを書いてみます。
問題を定義できる人は強い
まずは世の中に対して問題定義を行うところから始まる。これを行うことができる人が
起業家であり、事業会社でいうところの事業責任者ではなかろうか。
この真似事をやってみたことはあるけれど、スケールの大きな規模で問題定義を出来る力はなかった気がする。またこれが出来る人が偉いというわけではなく、向き不向きはある。
また最近はwebで完結できる問題ではなくリアル産業の課題をインターネットで解決していくことが求められる時代になってきていることもあり、難易度は上がっているという理解をしている。
それぞれのフェーズ・分野において問題を解決するだけの人はちょっと辛い
どうやって問題を定義していこうか?
現時点でのEC(イーコマース)市場全体像をざっくりと把握しておこう
特に理由はないが、日本国内におけるEC市場の全体像をざっくりとでいいので把握したいと思い書くことにした。
EC市場規模とEC化率について
2010年からのデータになるが、年々10%を超える割合で市場規模・EC化率ともに拡大している。直近の2013年→2014年の成長率は約15%。成長市場であることは間違いない。
またこの中でも本ブログでもいくつか紹介しているが、特に伸びいている領域は「越境EC」のようだ。
ではその市場にはどのようなプレイヤーがいて、プレイヤーごとの流通総額はどの程度なのか?を最新データをもとに見ていきたい。
- 総合モールはどうか?
- カテゴリ特化型はどうか?
- 昨今話題のフリマ(オークション)はどうか?
- その他 (ソーシャルギフトは?メディアECは?etc..)
など少しまとまりにかけるがまとめていく。
総合モールはどうか? (2014年)
今回の調査では自社ECサイトの流通額はいったん置いておき、まずは総合モールから。
(※YahooショッピングはlohacoやYahooトラベルも含む)
国内では楽天市場が1.6兆円でトップ。また直近の2015年3Qの決算発表によると楽天のモバイル比率がついに50%を超えて、越境ECの流通総額も50%増だったようだ。
楽天ポイントを軸とした経済圏構築により、国内においてはしばらくは安泰ではないだろうか。
各店舗から出店料をいただいている楽天市場は「どこかの個店をモールとして押し出す」ことはやりづらく、その点2013年にショッピング革命(出店料/手数料無料化をぶち上げたYahooショッピングはそこまでやりにくくはない。
その特性を利用した「買いやすさの追求」という文脈で、Yahoo全体のbigdataをどう活用するかを含めて今後のYahooショッピングに期待したい。
ファッションカテゴリはどうか?
ファッションカテゴリ特化型でいうとZOZOTOWNが圧勝。個人的にも大好きなサービス。年間流通総額は約1,200億。
また、WEAR経由流通が10億/月を超えたというニュースもありしばらくは一人勝ちの予感。
ただし実は楽天のファッションカテゴリの流通は2012年の決算で3,000億を超えているとの資料もあったので、実はカテゴリキラーのZOZOTOWNといえども流通規模では楽天には勝てていない。ということも書いておく。
CtoCはどうか?
CtoC領域が一番新興プレイヤーが多い印象。しばらくはヤフオクの天下だったが、buymaやスマホ最適化された各アプリが追撃するという構図。
カテゴリもサービス提供形態も異なり、また公式な数字があるわけではないが
参考までに横並びでグラフにしてみる。
(流通総額はあくまで予想です)
Yahooオークション関連は8,000億円を超える流通総額がありグラフにすると異常値になるため今回は割愛。Buymaをここに入れるか悩んだが...
メルカリがヤフオク猛追の急先鋒。フリルとは大きく差があいている印象。
またラクマ/Lineモールなどはどこにも公表数値なかったので割愛。個人的にはauとの提携を発表したハンドメイドのCreemaも気になっている。
ここには他にもチケットC2Cや不動産C2Cなどがプレイヤーとして存在しており、
個人的には高額商品のC2Cにまだまだ参入余地ありだとは思っている。
(不動産や高級家具特化など)
その他はどうか?
・ソーシャルギフトはどうか?
一時期話題になったソーシャルギフト周りは市場規模が前年対比200%以上増の45億円になったらしい。
以前このブログでも取り上げたgifty
bizmuchakushoku.hatenablog.com
はソーシャルギフト関連の中でもよく知られていると思うが、直近決算ではまだ赤字の模様。
今ある数字を並べただけで何か考察があるわけではないですが。参考になれば。
AI関連スタートアップをわかる範囲でまとめる。
背景は?
金融
まずは金融から。
調べれば山ほど出てきそうだが、大型調達をした企業に絞った。
・ウェルネスナビ
世界の機関投資家と同水準の資産運用/リスク管理を最適化してくれるサービス。
・HonestFund
ファッション
SENSYは人工知能ベースのファッションコーディネートアプリ。
ユーザの好みを学習し最適なコーデをレコメンドしてくれるらしい。
B2Cでデータを蓄積し今後のレコメンドエンジン開発等B2Bでマネタイズをするのが良さそう。
その他 (医療/店舗解析/非構造データ)
少し気力が尽きたので他はその他で。
パッと見ると電通ベンチャーズがこの領域の海外スタートアップに資金を入れている印象。
Atomwiseのような医療の根本に革命をもたらすようなサービスには注目したい。